怠惰な猫の戯言

気紛れで、絵を描き、小説を書き、日常を話す。

私は残酷で汚くて醜い

 愛ほど美しいものは無いと、私は思っている。
 私を愛し、私が愛した二人はもういない。
 復讐ほど醜いものは無いと、私は思っている。
 私を犯し、嬲り者にした奴等は生きてる。
 
 世界は残酷で、汚くて、醜くて。
 でも、その中には世界に染まらない美しいものがあって。
 私はその美しさに包まれて、残酷で汚くて醜い世界から離れていった。
 
 でも世界はその残酷で汚くて醜い手を、私と美しさに伸ばしてきた。
 私は代わる代わる犯され、美しさは私の目の前で鉛の塊に頭を吹き飛ばされた。
 
 私の美しさは今、残酷で汚くて醜い。
 私は残酷で汚くて醜いこの手で引き金を、私の美しさを奪った残酷で汚くて醜い奴らの頭を吹き飛ばす。
 私の美しさにやったように。
 私の目の前でやったように。
 残酷で汚くて醜い方法で。
 彼らの美しさの前で。
 
 私は美しさには包まれない。
 私は残酷で汚くて醜かったから。
 
    *
 
 抽象的過ぎたかな。怠け猫です。
 このSSはある黒いオリジナルストーリーを簡略化したものかな?(え
 まあ、書こうと思ってたことは書けたので、とても満足です。
 機会があれば、ちゃんとしたSSにして投稿したいものです。(何故しなかった)
 それでは。